ゆななの昭和ラブホ旅行記~ホテル FAMY~

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    私は単身で日本全国、北海道から沖縄までの昭和ラブホを200軒以上巡り、SNSや書籍出版などを通し魅力を発信しています。
    1985年に新風営法が施行され、それ以降はラブホテルに回転ベッドや一定以上の大きさの鏡などを設置することが難しくなってしまいました。
    昭和ラブホとは、新風営法の施行前に建てられて大きな改装をせずに当時の趣が残っているラブホテルのことを指します。
    昭和ラブホの王道である回転ベッドや鏡張りの部屋、エアシューターなど……。当時を知る人にとっては懐かしく、平成生まれの人にとっては新鮮に感じられるのではないでしょうか。

    今回ご紹介するのは千葉県千葉市にあるお城のラブホテル「ホテル FAMY」。幕張インターチェンジから車で1分。幕張本郷駅から徒歩7分の場所にあります。
    FAMYがある場所はラブホ街。その中でもお城の外観は一際目立っていて、この地域のシンボル的存在です。

    ホテル FAMY

    これを目にした時の衝撃といったら! 一度見たら忘れられないでしょう。幼い頃に「あそこへ行きたい!」とねだって、親を困らせた経験がある人もいるはず(笑)。
    それでは気になる部屋を見ていきましょう。FAMYには全54室ありますが、7階の部屋が最も力を入れた造りになっていて、数々の映画やドラマ等に登場していたりコスプレイヤーの撮影場所としても大人気。それだけ注目度の高い個性的な部屋が集まっているのです。

    まずは私が大好きな702号室をご紹介します。こちらは中華部屋!

    ホテル FAMY

    居間とベッドルームの間にある円形の開口部には、手彫りらしき鳳凰が。天井も中華風で、細かいところまで見逃せません! 昭和ラブホや今どきラブホでも中華をモチーフにした部屋は時々見かけますが、その中でもかなりのハイクオリティ。ラブホというよりも映画のセットを見ているような感覚に。お風呂のガラスには春画が描かれているのもポイントで、ついつい目がいってしまいます。

    ベッドルームは一部に鏡が張られていて昭和感が満載。鏡張りが恥ずかしいという人はカーテンで隠せるようになっています。ベッドは円形ですが回転はしません。

    ホテル FAMY

    ベッドの裏側はどうなっているのかと見てみると、ツタのようなものが彫られていてゴージャス。あまり目につかないであろう裏の部分もこんなに手が込んでいるなんて……。もしかしたら当時、FAMYだけの特注で製造した可能性が高いです。

    ホテル FAMY

    家具はシンプルですが、よく部屋と馴染んでいて違和感がありません。創業当時はどんな家具が置かれていたのかなぁと気になるところです。

    ホテル FAMY

    よく壁を見てみると龍の装飾がありました。凹凸や色合いがとても美しくて高級感が漂っています。

    ホテル FAMY

    照明も素敵で、じっくりと見てしまいます。今では手に入らないと思うので、大切に丁寧に使っていきたいです。

    ホテル FAMY

    お風呂は大きくて2人で余裕で入ることができます。ガラス部分には曇りシートやカーテンが付いているので恥ずかしがり屋さんでもゆっくりとリラックスすることができます。お風呂の左側に謎のスペースがあり気になっているのですが、昔は何かここに設置されていたのでしょうか……。

    ホテル FAMY

    続いては同じく7階をご紹介します。豪華な和風部屋の705号室。
    部屋へと続く扉を開けるとこちらの光景が。入り口から我々の気分を高めてくれてワクワク度が一気に高まります。先ほどご紹介した702号室とは系統がガラリと変わるのが面白いです。

    ホテル FAMY

    中へ進むと……。まるで温泉旅館のよう!畳に、老舗旅館にあるような重厚感のあるテーブル。どこを見渡しても落ち着く雰囲気があって心がやすらぎます。

    ベッドルームは畳の上にマットレスが敷かれていて、渋さがたまりません。簾がかかっているのも日本ならではの風情が感じられ、まるで源氏物語の世界観を見ているようです。

    ベッドの枕元にはこんなスイッチがありました。「トグルスイッチ」と呼ばれているようです。つまみを前後にパチっと倒してオン・オフにできるのですが、つまみを倒すときの感覚がなんだか心地よくてクセになりそうです(笑)。今ではあまり見かけなくなったダイヤル式電話機もいい味を出していて、現役で使われています。フロント「9番」ではなく「1番」なのが新鮮。

    ホテル FAMY

    部屋には人ひとりが通れるくらいの幅の橋があります。井戸水を汲み上げる時に使う滑車や桶のオブジェ、灯籠、立派な石も置いてあり部屋の雰囲気を盛り上げています。どこを見ても本格的で興奮がおさまりません……! 橋を渡ると奥には、トイレや洗面所、お風呂があります。

    ホテル FAMY

    FAMYは複数人で利用することもできます。この部屋は大きいので複数人で利用する人の頻度が多いからか常にアメニティが数多く準備されていて、嬉しい気遣いです。

    ホテル FAMY

    そしてお風呂を見てビックリ!なんと岩風呂です。入浴している間もゴージャス気分を味わえて、最高な時間を過ごせること間違いなしでしょう。昼間だと自然光が入ってきて、ラブホとは思えないくらいとても明るい空間です。

    ホテル FAMY

    昭和ラブホはお風呂にもこだわりがあるパターンが多く、ホームページに写真が掲載されていないこともあるので、実際に見て個性的なデザインにビックリすることがあります。部屋の全てを見終わるまで気が抜けないのです!
    ちなみにお手洗いにはトイレがふたつ!?と思いきや、左側は「ビデ」でした。普段見かけないものと出会えるのも昭和ラブホならではです。

    ホテル FAMY

    続いては607号室。
    こちらは創業当時からある部屋ではなく、令和になって新登場した「昭和ルーム」です。

    ホテル FAMY

    昭和世代を生きてきた人はもちろん、平成生まれもワクワク感が止まらない部屋です。この部屋に入れば当時にタイムスリップ。飾られているものを眺めているだけでも楽しい気分になれます。ちゃぶ台やレトロゲーム機などなど……。ひとつひとつじっくりと見たくなります。これらをすべて集めたのも凄いなぁと感心してしまいました。

    可愛らしいワンピースなどの洋服もあって、自由に着れるようになっています。自前でレトロな衣装を用意して、友人同士で撮影会をしても盛り上がりそうです。

    ホテル FAMY

    たくさんの駄菓子の展示もありました!小学生の頃はよく放課後、駄菓子屋に買いに行っていたなぁと思い出しました。

    ホテル FAMY

    展示の駄菓子は食べられませんが、「駄菓子セット」を注文できます。ここ最近で喫茶メニューも始まり、昔懐かしいカレーやナポリタンを頼んでみました。

    ホテル FAMY

    これらを見ているだけで、心が弾みます。大人気のクリームソーダも注文。FAMYオリジナルのグラスで、お城の外観や部屋のベッドなどがデザインされていてとっても可愛い! フロントで販売中なので、ぜひゲットしてください。手に入れれば自慢したくなっちゃいます!

    気になるベッドは御所車風。これは新しく造られたものではなく、以前からFAMYにあるベッドです。ベッド横のカーテンを開けると鏡があるお決まりのスタイル。天井には煌びやかなシャンデリアがあって、和×洋の組み合わせが斬新です。

    ホテル FAMY

    そしてお風呂への入り口には、男湯・女湯の暖簾がかかっていました。旅館や銭湯っぽい雰囲気があって、思わずタオルやシャンプーセットを持って行きたくなります。

    ホテル FAMY

    ピンク色の可愛らしいバスタブで、ケロリンの椅子と洗面器が置いてありました。よくあるシンプルなものではなく、これをチョイスするセンスが最高! 使っているだけで気分が上がってお風呂タイムが楽しくなります。

    ホテル FAMY
    ホテル FAMY

    近年のレトロブームがあり、こちらも人気な部屋とのことです。令和に誕生した昭和ルーム、かなり楽しむことができました。先述したようにレトロゲーム機があるので、ゲーム好きの人にも刺さるのではないでしょうか。

    続いては303号室。
    カーペット、ソファやテレビなど家のリビングのような感じがありますが、ルーレットテーブルが置いてあり、ありそうであまりない部屋です。写真だと少し分かりにくいかもしれませんが、奥行きがあって広めの造りで開放感があります。

    ホテル FAMY
    ホテル FAMY

    部屋の一部には、砂利が敷かれた謎のスペースが……。何かが置かれていたであろう痕跡がありました。灯籠などがあったのでしょうか。昔はもっと和風な部屋だったのかもしれません。

    ホテル FAMY

    そしてベッドは円形というより、お花っぽい形のフレームです。茶色の系統で落ち着いていて、ヘッドボードには鏡が張られています。こういう系のベッドには鏡が張られていることがほとんどなので、お決まりのパターンを見るたびに安心感があります(笑)。

    ホテル FAMY

    ベッドには「ヘルスベット 有限会社 東京エル・シー」のプレートが張られていました。当時、このような数々のベッドを製造していた会社だと思うのですが、調べても有益な情報が出てきませんでした。もし詳細をご存知の方がいたら、ぜひ教えてください!

    ホテル FAMY

    お風呂はブルーのバスタブが印象的。壁にはセクシーなお姉さんが描かれていて、まるでこちらを見つめているかのようです。タイル張りなので冬場は冷えるかもしれませんが、これはこれで味があって好きです。

    ホテル FAMY
    ホテル FAMY

    お城のラブホテル「ホテルFAMY」いかがでしたでしょうか。

    ホテル FAMY

    外観のインパクトが大きいだけでなく、内装も我々の想像を超えるとんでもない凄さ! 造り込まれた内装は何度行ってもクセになるでしょう。昭和好きだけでなくコスプレイヤーや常連さんからも長年愛されているラブホです。皆様もぜひ足を運んで、FAMYの世界観に酔いしれてみてください。